Paper Moon - okimuraの日記

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「Paper Moon」
詞・曲 okimura

光にすがっていたくせに　墜ちてきた石にはすがれない

届かないと泣きたかっただけ　歩くために追いたかっただけ
バックミラーにせめてもの回顧が横切る

沈み往く船は去るようで　やっと守られるのかもしれない
荒れる水面が隠すのは契りを結ぶ朽ち縄だろうか
郷と呼べずにそれでもなお　還る矛盾を問いたくはない
描くのも語ることさえも　容易いのは月が遠いからだ

解ったつもりで決めつけた　悟った素振りであきらめた

もう傷つけたくなかっただけ　もう傷つきたくなかっただけ
喚くklaxonはあえての薤露をかき消す

旅人はゆきずりの坂の美しさで晩の盃を返すが
渡る鳥には地は遠く　私は空を仰ぐのみ
詫びるほかにも言いたげな視線は虚空を泳ぐのみ
描くのも語ることさえも　容易いのは月が遠いからだ

輝きが射すものに焦がれ　輝きが刺すものに気づかない
この浮世を隔てているのは　夜ではなくて朝かもしれない
裂かれた道の内と外で互いに凍えたのかもしれない
無論　描くのも吠えることさえも　容易いのは月が遠いからだ

オリジナル曲　自作曲 dtm ギター