馴染んだ街を脱ぎ捨てて
ナイトフリーウェイ風は走ると
謎を売りたいことばの虜
名も身も捨てた果てでこころは
なないろよりも といろのにじを
なみのうえからきみにみせたい
なれのはてでもむかえにゆける
なをなくしてもよびつづけるさ
成り切り振り切り噤みきり
なにも残らぬことを知る
鉛の翼ははばたきもせず
撫だす栗毛を夢に見るしか
なりゆきにまかせて降る雨をサ店の窓越し眺めながら
那覇の片隅で故郷と呼びたい海の青に馳せる彼は誰時
懐かしいとしたためるものはみな人をやさしくさせる
泣き虫だった頁をめくれば ”空の碧より”の続きが滲んでいる
なみきみちのこもれびを あしたもいっしょにあるきたい
なまりのちがうことばでも だいじとつたわれほねみまで
なだたるはなもなだそうそう ふつりあいだとかかとはなるが
なさけなくってかっこのわるい たかがこのあい だだうれしくて