頭文字・て

てんではっぴいになれないゆうひに
てのひらかざせばこんやはしろく
てきもみかたもすぎさりしはるよ
ておいのくまはいまだかたらず

手加減無用でありがたいよと
照れくさそうに目をそらしたね
手慣れた音にあなたとわかる
手で触れなくとも沁みる心に

手紙を書きたい宛名です
手紙に乗せたい気持ちです
手の届かないままがうれしいのかい
手が届かないほうが愛しいなんて

手毬をつくよな稚き白腕
鉄の錆握る冷たい拳
手乗りの翼は南斗に輝き
手遅れを照らし雨を誘うの

てをのばすならひっぱりあげたい
てをふるのならむかえいれたい
でたらめにかたりあかしたい
であえたことのよろこびとうそ
であわなければよかったひとなど


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