頭文字・し

したたかでしたかあの頃は
したらば今日日はぼんやりと
したたりきれずににじむ夢
したくを明日もやめられぬまま

しばいがかった道もよかろう
しびれんばかりの科白の甘みは
しとねの眠りに月を香らス
しめった白夜に黒を探せと

しん、と静まる夜の背中に
しみ付く光は今も褪せない
しぶとい気高さ偽りなしに
したたらずだと目を伏せないで

しゅこうをこらしてしたためました
しんぷる・いず・ざ・べすとでしょうが
したたかぶりたいゆうまぐれです
しったかぶりたいぼこくごなのです

しばる瞳は濁っちまうさ
しぼる裾ほど歩幅は固く
しずる焦りは誰のためかい
しゃんと見つめりゃいいだけなのに

しらない言葉を話すのね
しらない答えをくれるのね
しってる部分が大好きなひと
しらない部分も大切なひと

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