されど五月雨さみしく降れば
さらば青春 皐月の闇へ
さりぎわポツリとほんとの孤独
さざなみ紛れのあなたの背中
さして明日に興味はもたず
さりとて御伽の昨日ももたず
さだめた視線は虚空を仰ぎ
さびた金具を鈍く奏でる
さみしいさもしい影は黒いか
さじの加減は上手となりて
さわれば脆き人の肌身よ
されば恋しき友の骨身よ
さとの香りはいまも変わらず
さばく・さばかん・束の間幼子
さめた風にも父の名残と
さやぐ木の葉に母の面影
賛辞頂く道など知ラズ
さらり幸せ過れば上出来
さぶい言葉の使い気取りで
咲かす哀れを花と呼ぼうぞ