頭文字・み


Mig-21 Cockpit / stuart.mike

MiG-21のバーナーノイズの彼方
耳に残る声よりも 砂漠の風が骨まで響く
右も左も鉄紺の視界で おかしなのは空が下にあること
未明の星は頼りなく タキシングライトは願いを尻尾まで照らさない

みっどないとのみかづき
みなもにうつしてゆらしましょ
みもざのいえろー もすこしはなそう
みなみのすいちょう こどもにかえろう

南三条を泣きながら歩いたことがあって
ミルクのカウンターテーブル 山積みの本の隣で手紙を書いた
観た聴いたでおしまいじゃ 哀しいのか悔しいのか歌っているよ
身の程を知って忘れて思い出して 機械なんかじゃあるまいし
見まごうばかり 街さえ変わってゆくのなら

見て呉れならば繕うて 来生まででも往けるだろう
貢のひとつもあったなら 真珠の涙は拾われようか
禊に流れん泥はしぶとく 罅の深くに何を隠して
澪に沈んだ名字はとうに 潮の痺れに融けたと知っても

みらいとむかしにいだかれて
みちてゆくきょうのたそがれに
みえないこころはあんがいやさしく
みがいたことばはふるくならない
みわたすかぎりのみぞうのあしたも
みつめてみとれてにくめないみち
みじゅくなわかさをむかえてくれた
みほんをかためでおいながら
みなれたけしきにときにせをむけ
みかいのこうやのすなにはせたい

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