ありふれた言葉じゃ語れないつもりで
ありふれた言葉さえでてこないのだ
あたり前を捨ててひとりになって
哀れまれてしまう前に堕ちてやれ
足を掬われるくらいなら自分でってね
遊びに見えるなら有り難いものだ
肋に響くくらいのかなしみを知ってるかい
味がないってのは水ほど美しくないのさ
新しいそぶりの焼き直しなんて一番きらいだね
あたかも与えているような笑みをしやがって、なんてね
阿呆なだけでいたいのだがそうはいかない
阿呆でなくなりたいのだがそうもいかない
あんまり丸けりゃ転がり止まらん
あんまり四角じゃ擦れるばかりだ
あくせくしてる間に溶けるも固まるも人生って言うんだろ
青い酒のグラスの中で
蒼い月を逆さにするのが夢さ
紅い夕日にはあきちまってね
碧い空ってのも綺麗すぎる
妖しいぐらいが誘いやすいとでも書いておこうか
散文・雑文