なにか足りないような
そんな気がしてるけど
他の誰かになりたいとか
そういうワケでもない
ちっぽけに思えるのは
ウソが上手くないから
忘れたふりも下手くそだなぁ
だけどこのままでいたい
変わった、も 変わっていない、も
どちらも今は 褒め言葉に聞こえないよ
私はただ 私で
始まりも終わりもないけど
くっきりしない今日が いつか自分のこと
きっと暖めてくれるって 知ってるんだ
なにか足りないような
そんな気がしてるけど
他の誰かになりたいとか
そういうワケでもない
ちっぽけに思えるのは
ウソが上手くないから
忘れたふりも下手くそだなぁ
だけどこのままでいたい
変わった、も 変わっていない、も
どちらも今は 褒め言葉に聞こえないよ
私はただ 私で
始まりも終わりもないけど
くっきりしない今日が いつか自分のこと
きっと暖めてくれるって 知ってるんだ
DSC_0175(HDR) / lwtt93
薄むらさき色の空にちぎれ雲が
寄り添うように浮かんでいて
水面に陽がとけていく
増えていく街灯りが
今日も夜を知らせる
染まらないで歩きたいな
色のない風に馳せた
知っていく世界のすべてが
きれいに輝くならきっとつまらなくて
眩しさじゃ眠れない
暮れていく世界の夜明けが
滲んでいないように
今日は独りでいい
never cry over spilt milk and rain,
die zeit heilt alle wunden.
まにあわなかった やくそくと
みぎわまされば うつくしく
むかしがたりを いろどるが
めぐるきせつも わるくない
もろいこころは くちごもり
やわいこぶしの まいなーこーど
ゆれるかげろう なつきじだいよ
よべどさけべど とどかぬじだいよ
らじおはようきな すなまじり
りばいばるする おーるど・れっど
るすをつづけた ふるさとに
れとろ・ろまんを こじつけて
ろこつなじだいを かけてゆく
わだちをたどるも いいけれど せなかをむけたい ゆうぐれに
間に合わなかった約束と
汀勝れば美しく
昔語りを彩るが
巡る季節も悪くない
もろい心は口籠り
やわいこぶしのマイナーコード
揺れる陽炎 懐き時代よ
呼べど叫べど 届かぬ時代よ
ラジオは陽気な砂混じり
リバイバルする Old Red
留守を続けた故郷に
レトロ・ロマンをこじつけて
露骨な時代を駈けて往く
轍を辿るもいいけれど 背中を向けたい夕暮れに
Walkin' in the rain with eclipse,
Neither you nor I am ecossaise.
Image from page 445 of "Astronomy for high schools and colleges" (1881) / Internet Archive Book Images
たかがあいには なはいらない
ちすじをとおい そらにみて
つたわらないなら ことばなど
てだれのあやつる まぼろしか
ともしびかこって かぜをうけ
なきがおみせない そのせなか
にあわないよと かざしもに
ぬぎすてたしゃつが きえていく
ねだるゆめなど ないけれど
のこるさいげつ いちどでも
はしくれのなみが ひかるなら
ひるがえるすそも いみをもつ
ふりむかないのは だれのため
へいわのかげで なにえがく
ほだすそのては だれのため ほこるあしたは だれのため
たかが愛には名はいらない
血筋を遠い空に見て
伝わらないなら言葉など
手練のあやつる幻か
灯火囲って風を受け
泣き顔見せないその背中
似合わないよと風下に
脱ぎ捨てたシャツが消えていく
ねだる夢などないけれど
残る歳月いちどでも
端くれの波が光るなら
翻る裾も意味を持つ
振り向かないのは誰のため
Halo just the two of you, Phileo Aether.
絆すその手は誰のため 誇る明日は誰のため
ありふれている ことばなら
いまもこんなに しみはしない
うんとむかしに いちどだけ
えいえんが ひびいたきがする
おともないから きこえないけど
かぜもないから さわれないけど
きっとあなたは そこにいた
くにをこえたら せかいがあって
けれどあなたは うちゅうをおよぐ
こくうをみつめて おもいだすのは
さびしさにうもれた いとしさ
しらないふりなら たやすいけれど
すいもあまいも ものたりなくて
せつなにうたう つもりでだまる
それをあいとは よべなくていい
ありふれている言葉なら
今もこんなに沁みはしない
うんと昔に一度だけ
永遠が響いた気がする
音もないから訊こえないけど
風もないから触れないけど
きっとあなたはそこに居た
国を越えたら世界があって
けれどあなたは宇宙を游ぐ
虚空を見つめて思い出すのは
淋しさに埋もれた愛しさ
知らないふりなら容易いけれど
酸いも甘いも物足りなくて
刹那に歌うつもりで黙る
それを愛とは呼べなくていい