路地裏で - okimuraの日記

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「路地裏で」
詞・曲 okimura

降り出さない雨ならば景色にはなれないらしい
横目に霞んでいくのは記憶と称した期待だ
聞こえてきやがるBSS　曇りが似合いの路地裏で

途切れ途切れの会話はシニカルなフィルムノワール
切るに切れないご縁とやらに縛られていたいのさ
汀勝るなら美しく　昔語りを彩るが

露骨な時代を駆けて往け
アンチロマンへとアンチテーゼを贈ろう
何を数えても空しいね
己は己の骨になるのみさ

錆びたトタンが軋むなら風が季節を巡らせて
頭上を掠めていくのは千切れ損ないの雲たち
響いてきやがるBSS　ひとりが似合いの路地裏で

割れたガラスが光るのはせめて最後の花吹雪
綿のほこりが軽いのは去る音などいらないから
背中で語れば美しく　今日も思い出を育てるが

露骨な時代を這い上がれ
明日を希望と比喩できない者も在りて
誰を探しても空しいね
己は己の竟まで生きるのみさ

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