辿り飽く事が少しばかり後ろめたい春霞(しゅんあい)に
五月雨を待てず 流れ往く Dear last tanqueray
ゆずれないんだと握りしめて もう形ない氷に
気づかぬほどには したたかにふやけた瞼らしい
醒めるまでのひとときに 滲む晩と宵を隠して
果てるまでの日々を旅しても 増えるのは
あゝ見せたい景色ばかり
焦がれたその場所は境のない 日常の街角
夢見たその人は語る程に なぞる程に遠ざかる
ほしかったのは ほしかったのは 与えるための笑顔じゃない
ただ ただ あいつの孤独だ